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2018年10月7日 第21回「日韓合同修養会」主日礼拝説教 「東京ブラックアウト」

2018年10月7日 日韓合同修養会説教「東京ブラックアウト」

説教者 山本裕司 牧師

「さて、昼の十二時に、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。」(マタイ27:45)

第21回「日韓合同修養会」主日礼拝説教「構造的悪に抗して -東京ブラックアウト-」 (会場 韓国基督教長老会ソウルチェイル教会)

 私たちキリスト者は悪を避け善を行う生き方こそ信仰の道と覚えてきました。教会は伝統的に個々人の魂で起こる罪、不信仰を炙り出し、その悔い改めを迫ってきました。時に「聖人」に求められる程の高度な信仰心、道徳観を教会は理想として教えました。それは大切なことです。しかし罪の理解をそのように魂の領域にのみ止めることは出来ません。たとい悪意がなくても社会の中で生きているだけで、私たちは「構造悪」に荷担している場合があるからです。構造悪のただ中で苦しんでいる隣人に対して小さな親切はしても、社会を根源的に支配している「巨悪」には無関心な場合があるのではないでしょうか。それが、アメリカのクリスチャンが広島長崎への原爆投下*1の最中、穏やかに礼拝を守ることが出来た理由ではないでしょうか。大日本帝国による朝鮮、中国に対する侵略、差別と収奪、拷問と殺戮が行われた時、私たち日本基督教団はその帝国支配に荷担したのです。教会に集う一人一人は善意の人であるにもかかわらず、結局自分でも知らない内に悪魔・モンスターに取り込まれ協力する側に立っている。そうであれば教会は魂の問題だけでなく、社会の奥底に潜む「構造悪」を洞察し、異議申し立ての声を上げるべきではないでしょうか。


*1  「原爆投下は戦争を終わらせるためだったとか、米兵百万人を救うためだったとかいうアメリカの言い分は、真っ赤な嘘である。最新にして最強の兵器を実践使用し、その秘密を自国だけのものとして戦後も独占したかったのが、あの原爆投下の事実である。」(内藤新吾『原発問題の深層 一宗教者の見た闇の力』19頁)



 3・11であれ程悲惨な経験をなし、事故は収束していないにもかかわらず、今、何事もなかったかのように原子力輸出*2、原発再稼働*3、核燃料サイクル*4推進を目指す日本政府に驚き不思議にさえ思えます。しかし私は現役キャリア官僚が書いたと言われるベストセラー『原発ホワイトアウト』(若杉冽、2013年9月出版)を読み、その理由の一端が分かったような気がしました。そこで描かれるのは「原発マネー」という甘い蜜に群がる経産省、電力業界、政界、産業界、マスコミの赤裸々な内情です。それは小説というよりは、小説の体裁をとった社会構造悪の暴露本と言ってよいのです。
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*2  安倍政権はこれまで以上に原子力輸出を推進しようとした。その理由は3・11以後、日本国内の原子力産業が停滞し、内需だけで原子力産業を維持することが難しくなったからだ。それを保持するためには、ほとぼりが冷めるまでの繋ぎとして、輸出に頼る他はない。何故電力は足りているのにそこまでしなければならないのか。「世界から非難されないように気をつけながら潜在的核兵器製造能力を保持する」ためである。(鈴木真奈美『日本はなぜ原発を輸出するのか 』216頁)

*3 同政権のエネルギー計画は原発を「重要なベースロード電源」と定めている。原発による電力供給率を2030年までに20〜22%を目標と明記。そのためには30〜40基の原発が必要であり、原発寿命の延長とさらなる新設が必須となり非現実的と指摘される。

*4 「核燃料サイクル」の要と呼ばれ、1兆円を超す税金が投じられた「高速増殖炉」(もんじゅ)の廃炉が2016年12月にようやく決定された。しかし政府は新たな「高速炉」開発を計画している。両者は「核兵器用の純度98%高純度プルトニウム生産」という目的で共通している。この高純度プルトニウムは経年劣化せず超小型戦術核も作れる無敵の兵器材料である。世界でこれを生産所持しているのはフランスのみであり、その抽出が成功することはビックビジネスの到来でもある。



 物語は、関東電力(モデルは東電)総務課長であった小島が、政治献金システムを考案したことに始まります。電力会社は消費者からの電力料金を「総括原価方式」で決めることが出来ます。この方式は、事業にかかった費用が幾らであれ、消費者から回収出来る仕組みでした。経費を浪費したら浪費しただけ電力料金を上げて、報酬を増やすことが出来るため、電力会社には経費節減意識は生まれません。結果として電力会社の様々な業界に発注する費用は、相場と比較して2割高となっている。取引先企業にとってこれ程ありがたい「お得意様」はありません。小島はこの電力会社から業者が得ることの出来る「超過利潤」(レント)2割の内1割5分を引き続き発注先企業の取り分とする。残りの5分を電力会社の繁栄を維持するための金として「東栄会」という任意団体にプールするシステムを作り上げました。それによって普通なら犯罪となる裏金による利益供与を「東栄会」を通すことによって合法化出来るのです。このモンスター・システムと呼ばれる方法は瞬く間に全電力会社に広まり電力業界は国の政策に関して拒否権を持つに至りました。

 例えば小説で描かれるのですが、日本電力連盟常務理事に出世した小島は、国政選挙で落選した議員を訪ね回り、次の選挙まで収入が得られるポストを与えるのです。それは女子大客員教授や企業顧問などですが、その実態に合わない高額給与は、実は「東栄会」の預託金から供出されるのです。しかし「総括原価方式」によってその負担は電気代を払っている消費者以外、誰の懐も痛みません。そうやって数年後彼らが議員に返り咲いた時、電力の意向に逆らうことの出来ない国会での確実な票を、業界は獲得したのです。3・11以後、金曜夕の脱原発デモに市民が何万人集まろうとも、議員数票の力にもなり得ないのは余りにも明瞭でした。

 二千年前ユダヤ最高法院・サンヒドリン議員の一人にアリマタヤ出身のヨセフがいました。過越祭の夕、彼は勇気を出して知事ピラトの所へ行き主の御遺体を引き取る許しを得ました。しかしその彼が昨晩の最高法院において死刑判決に反対したようには見えません。

 「祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にしようとしてイエスにとって不利な偽証を求めた。」(マタイ26:59)

 「法院の全員」とあります。モンスター・システムの中で一個人の良心は吹けば飛ぶようなものだったのではないでしょうか。ユダもまた祭司長から銀貨30枚で誘惑されました。直ぐ誤りに気づき金を返そうとしましたが、正義回復を求める個人の熱意だけでは、一度システムの中で動き出した冤罪事件を止めることは誰にも出来ません。それは袴田事件*5、狭山事件*6にも見られたことです。
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*5 1966年6月30日、静岡県の会社専務一家4人が殺害され、会社の従業員で元プロボクサー袴田巌さん(当時30歳)が逮捕された。袴田さんは裁判で無罪を主張したが1980年に死刑が確定。2014年静岡地裁が再審開始を決定し、袴田さんは48年振りに釈放された。

*6 1963年5月1日,埼玉県狭山市で起こった女子高校生誘拐・殺人事件。容疑者・石川一雄さんが被差別部落出身だったことから差別による冤罪が問われた。1964年浦和地裁で死刑判決、1977年に東京高裁は無期懲役を宣告。石川さんは 1994年に仮釈放された。



 原発は金と権力を生み出す「打ち出の小槌」です。小島は、銀座の接待専用秘密クラブ(関東電力が「東栄会」所属企業を挟んで100パーセント所有)に資源エネルギー庁次長・日村を招いて進言します。「早く再稼働させて態勢を立て直さなければ、世の中がめちゃくちゃになりますよ」と。著者は「めちゃくちゃになる」との意味をこう説明します。「電力会社のレントという甘い蜜に群がることができなくなり、政治家はパーティー券が捌けず、官僚は天下りや付け回しが出来ず、電力会社は地域独占という大名扱いがなくなる」と同義と。しかし天文学的な福島の事故処理費、廃炉費、放射性廃棄物処分コストは、全て将来への付け回しです。

 これら「原発マネー」に群がる者たちに待ったをかけたのが新潟県知事・伊豆田清彦(モデルは新潟県知事・泉田裕彦)でした。福島と同じ関東電力の原発を抱える知事は、住民の安全のため再稼働反対を表明します。そこで保守党商工族ドンと資源エネルギー庁次長日村は知事の失脚を画策します。彼らは総理と検事総長の宴席を設定して、「日本核武装」*7を睨む総理に「エネルギーの安定供給は国の根本ですから」と言わせ、検事総長を誘導する。宴席の直後検察は動き知事は汚職事件を捏造され逮捕される。これは事故前に福島原発のプルサーマル計画*8に反対した前福島県知事・佐藤栄佐久の逮捕劇と重なります。*9


*7 「原発は、原爆の製造継続のために存在をし、原発は原爆と深く繋がっているという悪の原点を忘れてはならない。…原発問題は神学的にこれを捉える場合にも、単に「環境の保全」の視点から論ずるのでは足りず、もっと深い人間の罪、人を殺すという大罪、それも無差別に大量殺人を行い、さらにその後も幾世代にもわたり人々の命を削り取る…(それから)教会は目をそむけず、これを直視し、その悪の根を絶つための勇気ある取り組みをしていかなければならない。」(内藤新吾『原発問題の深層 一宗教者の見た闇の力』36頁)

*8 ウランとプルトニウムの混合酸化物燃料を用いること。安全性が危惧されている。

*9 佐藤は、2006年9月、実弟の会社が不正な土地取引の疑いで逮捕されたことにより辞任へと追い詰められ、さらに東京地検により収賄の容疑で逮捕される。結局2012年10月最高裁で有罪(懲役2年、執行猶予4年)が確定したが、「賄賂の金額がゼロ」であり「実質無罪の有罪判決」という奇妙な判決で、冤罪事件の可能性が指摘されている。



 ユダヤ知事ポンテオ・ピラトの方は、主イエスが無罪であることを承知していながら、自らの政治生命を守るために死刑判決の冤罪事件に荷担しました。「この人の血について、わたしには責任がない。お前たちの問題だ」(マタイ27:24)とうそぶきながら。

 小説には、個人的に再稼働を阻止しようとする者も現れます。福島出身で事故後、酪農家の父が自殺したため*10原発に復讐を誓い、再生可能エネルギー財団主任研究員として献身する玉川京子。それから良心的キャリア官僚・原子力規制庁課長補佐の西岡進は結託し、原子力規制庁審議官と日本原発常務との利益供与、その密約を突き止めマスコミに流す。しかし官房長官の恫喝によって警視庁が動き、仕掛け人はスピード逮捕される。違法盗聴と男女間のスキャンダルばかりをマスコミは面白おかしく宣伝し、2人は社会から葬り去られるのです。*11社会的に遙かに重大事件のはずの原子力規制庁審議官への贈収賄事件・天下り斡旋の密約の方はうやむやにされる。作品は沖縄返還時日米密約問題*12で起こったことをそのままモデルとしているのです。


*10 2011年6月、酪農業菅野重清さん(相馬市・享年54歳)が自殺した。小説の著者はこれら悲劇をモデルとしている。原乳が放射能汚染され出荷制限を受け、搾乳した分を廃棄する毎日を過ごした。やがて乳牛は全頭処分せざるを得なかった。自殺現場となった新築の堆肥小屋の壁板にチョークで書かれた菅野さんの「遺書」があった。「原発さえなければ 長い間おせわになりました 大工さんに保険で金を支払って下さい 仕事をする気力をなくしました ごめんなさい なにもできない父親でした…」

*11 続編『東京ブラックアウト』には新潟原発事故後、この2人と前新潟県知事伊豆田清彦がひっそりと釈放されたと物語られこう続けられた。「この3人が国策捜査で逮捕されていなければ、あるいは新潟原発の事故はなかったかもしれないのだが…」と。

*12 1971年の沖縄返還協定にからみ、取材上知り得た機密情報を国会議員に漏洩した毎日新聞政治部の西山太吉記者が国家公務員法違反で有罪となった。これは佐藤内閣当時、ニクソン米大統領との沖縄返還協定に際し、米国政府が支払うことになっていた、地権者に対する土地原状回復費400万米ドルを日本政府が肩代わりした事件であるが、日本政府は密約を否定。東京地検は西山が情報目当てに既婚の外務省事務官に近づき、酒を飲ませて性交渉を結んだとして西山を逮捕した。これにより取材活動の正当性を主張してきた毎日新聞は世論から一斉に非難を浴び、密約自体の追及は色褪せてしまった。



 小島の属する日本電力連盟は広報部を持っています。独占企業の電力会社に競争はありません。だから本来新聞やテレビで宣伝する必要はないのです。ところが事実はトヨタ自動車並みの多額の広告宣伝費が使われている。そして不適切なTV番組があればスポンサーとして関係者から反省文や謝罪を求める。そのため大抵のマスコミは電力に対する批判的言論を自粛していきました。*13



*13 大手メディアの最大スポンサーは電力会社であるためたとえば、山口県の上関原発計画に対する祝島の人々の30年間もの闘いは殆ど報道されなかった。(内藤新吾『キリスト者として"原発"をどう考えるか』37頁)
 あるいは2014年1月に早くも、ベストセラー『原発ホワイトアウト』の映画化計画が進んでいることが以下のように報道された。「製作会社やキャストが決定直前であり、映画界を代表する大物俳優の名前も挙がっている。」ところがこの後、映画化やテレビドラマ化の音沙汰は一切ない。外から圧力がかかったのか、自粛したのか。



 逆に原発に好意的な学者など、いわゆる「原発文化人」には、桁違いの講演料など報酬を与えて手懐ける。問題報道がなされた時は、元電気使用量検針員などの余剰人員が一斉に電話やネットで「視聴者の声」に反論を寄せる。暇人は少ないので「視聴者の声」は電力寄りの声に埋め尽くされる、それが世論となっていき、結局小説では密約問題に対するマスコミの追究も尻すぼみになったのです。ワイドショーでのコメンテーターの発言は、新聞や本を読まない視聴者の翌日の意見となる。放射能安全神話がその口を通して流布され、なお放射能を恐れる母親へ、他の保護者は白い目を向けるようになり、母を黙らせる。隣組的相互監視システムの中で、二千年前、ペトロも鶏が鳴く前に3度「そんな人は知らない」(マタイ26:74)と否認したのです。

 やがて祭司長たちの扇動によって、民衆は犯罪者バラバを釈放せよと求め、無罪の主イエスを「十字架につけろ」(マタイ27:22)と叫び続けました。黒を白に白を黒にすることは、モンスター・システムにとって何でもないことです。金曜デモや座り込みは警察の嫌がらせのため霧散していきました。3・11以後反原発の嵐が吹き荒れましたが、ついに潮目は変わったのです。そのような状況の中で原子力規制委員会は「規制基準は全て適合」と発表し日本全国多数の原発再稼働が決まった。それは福島での3度のメルトダウンを乗り越えた原子力村の見事な復元だったと著者は書きました。

 小説において特にここからはフィクションですが、大晦日から2014年元旦にかけて、知事不在の中で再稼働に踏み切った新潟原発は、テロリストによって送電塔が倒されただけで全電源喪失となる。猛吹雪のホワイトアウトの中、再び関東電力はその無能無策振りを現しメルトダウンの破局に至る。この物語はさらに続編が書かれて、その作品名のそのまま『東京ブラックアウト』(2014年12月出版)*14が、二千年前のゴルゴタ同様、出現したのです。*15

 「さて、昼の十二時に、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。」(マタイ27:45)


*14 「ブラックアウト」とは全域停電のこと。2018年9月6日午前3時、北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震が発生し北海道全域停電、いわゆる「ブラックアウト」が起きた。この発生は日本において9電力体制後初めてのことだった。北海道泊原発は外部電源喪失となり、使用済み核燃料冷却続行のために非常用発電が起動したが、原発が稼働中でなかったことが幸いして事無きを得た。

*15 小説に登場する加部総理(モデルは安倍晋三)は、関東を中心とした広範囲な放射能汚染を踏まえ原発利用の国際的貢献として、放射性廃棄物中間貯蔵施設を東京とその周辺で引き受けることを提案する。しかしこれは既に福島で現実のことになっている。毎日新聞記事(2018年9月11日)はこう記す。「環境省は福島原発事故に伴う県内の除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設(大熊町、双葉町)の用地交渉で8月末時点で予定面積の63.3%に当たる約1013ヘクタールを確保したと発表した。…中間貯蔵施設への搬入量は8月時点の推計値で約1400万㎥。このうち約124万㎥が9月4日時点で既に搬入されている。」つまり豊かな農地が広がる自然豊かな故郷が放射能のゴミ捨て場に変貌したのだ。



 凄まじい放射能汚染によって、新潟、群馬、埼玉、神奈川の大部分が「帰還困難区域」となり、都心の国会、政府機関、企業はいち早く関西に移転、天皇も京都御所へ帰りました。残された関東平野は未曾有の無法地帯となる。2020年の東京オリンピックは「この祭典を日本復興のシンボルにしたい」と熱弁する都知事を尻目に、IOCは93対1の圧倒的多数によって中止を決定した。東京は原発再稼働によって殺されたのです。
 著者は東京を支配するブラックアウトの闇、それは「原発という、神ならぬ人類には制御不能のモンスターを生かし続けたゆえなのか…過去に目を閉ざす者は、現在に対しても目が塞がれる…」*16と言ってようやく筆を置くのです。



*16 預言者エゼキエルは第1次バビロン捕囚のただ中で預言をした。徹底的な悔い改めがなければ「終わりが来る。終わりが来る。終わりの時がお前のために熟す」(エゼキエル7:6)と。しかし権力者はその預言に耳をかさないまま、「平和がないのに…『平和だ』と言って…民を惑わ」(13:10a)したのだ。そのため都エルサレムは「ブラックアウト」へと陥落し、第2次バビロン捕囚の破局を迎える。安倍首相はオリンピック東京招致を目指すプレゼンテーションで「福島原発は完全にアンダーコントロールされた」と豪語した。しかし現実には放射能による第1次バビロン捕囚の最中にある東京もまた、エゼキエルの預言の通りであれば「終わりが来る。終わりが来る。終わりの時がお前のために熟す。」



 そしてこれはフィクションではない。二千年前神の子を十字架につけ、21世紀に国際原子力事象評価尺度・レベル7×4の原発事故を起こしたモンスター・システムの前に、私たち一個人は余りにも無力でした。しかし、神と悪魔、善と悪の最終決戦を宇宙的規模で描くヨハネ黙示録にはこうあります。

 「天で戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑んだのである。竜とその使いたちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天には彼らの居場所がなくなった。」(ヨハネ黙示録12:7~8)

 神のモンスターに対する勝利宣言がここにある。十字架の主は、私たち小さな魂の中で起こる罪と戦って下さると同時に、世界を崩壊させようとする巨悪とも戦って下さいます。私たちも、そのサタンの力を凌駕する勝利者イエスの計り知れない御力に励まされ、社会構造悪との神の戦いにも参与していきたいと願います。また神の言葉から与えられる預言者的洞察をもって、巨悪に荷担しない生き方を祈り求めていきたい、そのような日韓両教会の歩みを共に続けましょう。

 祈りましょう。 主なる神様、人間の構造的悪によって御子が十字架につけられたことを覚え、私たちを悔い改めへと導いて下さい。特に巨悪の中で声を上げにくい弱い人、差別されている人、そして声を上げられない動植物たち、その生命全体が大切にされる平和な世界を求めて、祈り戦う私たちとならせて下さい。


・引用出典は、日本聖書協会『聖書 新共同訳』より 。

聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会  Executive Committee of The Common Bible Translation
           (c)日本聖書協会  Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988



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